はじめに
今回はSurfaceについてお伝えしていきます。私はパソコン教室に勤務するまではMacを使っておりました。
(Macユーザーです。)しかし、生徒さんに対応するためにはWindowsになれておかなければいけない‥そういうわけで勉強用のパソコンとしてSurfaceを選びました。
laptopとpro6を所有しておりますが、デザイン、性能、用途のすべてにおいて惚れてしまいました。
いろんな種類がありますので、この記事がパソコン選びで迷う方の参考になればと思います。
Surfaceの歴史
SurfaceはMicrosoft社製のパソコンです。Microsoft社は、パソコンOSの「Windows」を開発したことでよく知られています。
Microsoft社はそれまで“ソフトウェアを開発・販売する会社”というイメージでしたが、10年ほどの間にハードウェアも手掛けるようになりました。
Surfaceは、2012年6月19日に初代モデルが発表されました。2007年にiPadが登場し、2008年にはスマートフォンの発売が始まり、人々がタッチパネルに慣れてきた頃です。
iPadやスマートフォンは便利ですが、画面の半分をキーボードで占有してしまい、ビジネスで利用するには生産性が低いものでした。
「タッチできるタブレットにキーボードをつければいいんじゃないか」という発想から生まれたのがSurfaceです。
SurfaceはiPadやスマートフォンのように「画面をタッチして操作できる」、今までのパソコンのように「キーボードが使える」の2つを兼ね備えたPCです。
2012年10月に「Surface RT」、2013年2月には「Surface Pro」が登場し、その後も「Surface Book」、「Surface Laptop」、「Surface Studio」、「Surface Go」とさまざまなシリーズが作られています。Surface Proはすでに7代目をリリースしています。
簡単な年表を作成しましたのでご覧ください。
発売日 | モデル名 | 特徴 |
2012年10月 | Surface RT | PCのように使えるタブレット |
2013年2月 | Surface Pro | タブレットのように使えるPC |
2013年10月 | Surface 2 | Windows 8.1、Office Home and Student 2013 RT搭載モデル |
2013年10月 | Surface Pro 2 | Windows 8 Pro、Office Home and Business 2013搭載モデル |
2014年6月 | Surface Pro 3 | CPU:第4世代Core |
2015年4月 | Surface 3 | CPU:Atom |
2015年10月 | Surface Pro 4 | CPU:第6世代Core |
Surface Book | 着脱式キーボード付きPC | |
2017年4月 | Surface Book with Performance Base | Surface Bookの第2世代 |
2017年6月
| Surface Pro | Surface Proの第5世代 |
Surface Studio | クリエイター向けデスクトップ | |
2017年7月 | Surface Laptop | Surface初のクロムシェル型PC |
2017年11月 | Surface Book 2 | CPU:第8世代Core |
2018年5月 | Surface Pro LTE | ProのLTE対応モデル |
2018年8月 | Surface Go | 10インチの小型タブレット |
2018年10月 | Surface Pro 6 | CPU:第8世代Core |
Surface Laptop 2 | クロムシェル型のPC | |
2019年1月 | Surface Studio 2 | クリエイター向けデスクトップ |
2019年10月 | Surface Pro 7 | 第10世代Core搭載 |
Surface Laptop 3 | クロムシェル型PC | |
2019年11月 | Surface Pro X | 超薄型タブレット、LTE対応 |
2020年5月 | Surface Go 2 | LTE対応10.5インチタブレット |
2020年6月 | Surface Book 3 | 13.5インチ&15インチ CPU:第10世代Core |
2020年夏頃予定か? | Surface Duo | Android搭載 小型の2画面ディスプレイで折り畳み可能のスマートフォン |
2021年以降予定 | Surface Neo | Windows 10X搭載 2画面ディスプレイのPC |
Surfaceの商品概要
Surfaceシリーズに共通する特徴として、全モデルでタッチ操作とペン入力ができる(ペンは別途購入)、Office Home and Businessが標準で付属している(エクセル、ワード、パワーポイントなど)ことが挙げられます。
また、PCのデザインが高品質ですし、PixelSenseディスプレイは標準的なノートPCより解像度が高く、写真や動画は色鮮やかに、文字は鮮明に表示されます。
Surfaceの全シリーズを紹介します。
- Surface Pro:タブレットになるPCでキーボードは別売り
- Surface Book:着脱式キーボード付きPC
- Surface Laptop:キーボードと画面がくっついているスタンダードなノートPC(クロムシェル型と言う)
- Surface Studio:クリエイター向けの大画面デスクトップ
- Surface Go:小型タブレットPC
Surface ProとSurface Goはキーボードがついていません。カバーとしても利用できるキーボード付きカバーを購入するのがおすすめです。
Surface 人気モデル紹介
Surface Pro 7
出典:https://www.microsoft.com/ja-jp/p/surface-pro-7/8n17j0m5zzqs?activetab=overview
CPU | Intel Core i3 / i5 / i7 |
メモリー | 4 / 8 / 16GB |
ストレージ | 128GB~1TB SSD |
グラフィックス | CPU内蔵 |
解像度 | 2736×1824ドット |
バッテリー | 最大10.5時間 |
重量 | 約775g |
Surfaceの中で人気の高い12.3インチタブレットの定番モデルです。
軽量スリムで持ち運び便利、かつ高いパフォーマンスが魅力です。
Surface Pro 7 タイプカバー(キーボード)は別売りです。ビジネスから趣味、学習用まで幅広く活用できます。
4096段階の筆圧を感知するSurfaceペンにも対応しています。また、背面にカメラが付いているので、写真を撮ることも出来ます。
Surface Pro X
出典:Daniel Rubino / Windows Central Microsoft Surface Pro 7(左)とSurface Pro X(右)
CPU | Microsoft SQ1 (ARM) |
メモリー | 8 / 16GB |
ストレージ | 128GB~512GB SSD |
グラフィックス | CPU内蔵 |
解像度 | 2880×1920ドット |
バッテリー | 最大13時間 |
重量 | 約774g |
LTE対応の厚み7.3mm、13インチの超薄型タブレットです。ノートPCとして使うにはキーボードが必要です。
標準でSIMフリーのLTE通信に対応しているので、インターネットに常時接続することができます(ナノSIM / eSIM)。4096段階の筆圧感知対応のペンも利用できます。
ARM系のオリジナルプロセッサーを搭載しているので、ARM x86(32ビット)アプリケーションしか利用できません。ですので、現時点ではWindows10で64bitアプリケーションとして動いていたプログラムは動かなくなります。(クリエイター向けのソフトや一部のゲームは動作しない可能性があります。)
Surface Laptop 3(13.5インチモデル)
出典:https://oshare-pc.com/blog/surface-laptop-3-color
CPU | Ryzen 5 / 7 |
メモリー | 8 ~32GB |
ストレージ | 128GB~1TB SSD |
グラフィックス | CPU内蔵 |
解像度 | 2496×1664ドット |
バッテリー | 最大11.5時間 |
重量 | 約1,542g |
前述の13.5インチタイプに比べて、画面が一回り大きいノートPCです。
CPUとして使われているRyzenシリーズはパフォーマンス面ではCore i5 / i7には劣りますが、普段使いやビジネスには十分です。
15インチタイプとしては最小・最軽量クラスです。
Surface Go 2
出典:https://wowma.jp/item/334337222
CPU | Pentium / Core m3 |
メモリー | 4 / 8GB |
ストレージ | 64 eMMC / 128GB SSD |
グラフィックス | CPU内蔵 |
解像度 | 1920×1280ドット |
バッテリー | 最大10時間 |
重量 | 約544g |
2020年5月に発売開始された10.5インチのタブレットです。
Wi-Fi対応モデルと、SIMフリーのLTEに対応するモデル(CPU:Core m3)があります。持ち運び便利で、旧タイプよりもバッテリーが長持ちします。
Surface Goのタイプカバー(キーボード)は別売りです。キーボードを取り付けるとノートPCとしても使えます。
顔認証でログインできて、旧モデルより表示される画面が広くなりました。背面カメラも使えます。
Office Home&Buisiness2019が搭載されているのでWord、Excelなども使えます。ビジネスからサブのPCとして、お子さん用としても幅広く使えるモデルです。
Surface Go
CPU | Pentium 4415Y |
メモリー | 4 / 8GB |
ストレージ | 64GB eMMC / 128GB SSD |
グラフィックス | CPU内蔵 |
解像度 | 1800×1200ドット |
バッテリー | 最大9時間 |
重量 | 約552g |
2018年に発売された旧モデルです。
10インチなのでSurface Go 2とほぼ同じ大きさですが、やや小さめです。またCPU性能も若干劣ります。
Surface Book 3(13.5インチモデル)
CPU | Core i5 / i7 |
メモリー | 8~32GB |
ストレージ | 256GB~1TB SSD |
グラフィックス | Iris Plus / GTX 1650 Max-Q |
解像度 | 3000×2000ドット |
バッテリー | 最大15.5時間 |
重量 | i5:約1,534g i7:約1,642g |
ディスプレイを取り外してタブレットとしても使える13.5インチのノートPCです。高品質なデザインと高いパフォーマンスが魅力です。Core i7搭載モデルは、専用GPUとしてGeForce GTX 1650 with Max-Qデザインを搭載していて、ちょっとしたゲームやクリエイター向けのソフトで活用できるでしょう(3Dに強い)。
背面カメラが付いていてキーボードもしっかりしているので、Surface Pro 7とSurface Laptop 3のいいとこ取りしたようなPCです。
Book 2からはCPU、メモリ、グラフィックスなどバージョンアップしています。また、マイクが2か所になり、Wi-Fi 6に対応しています。画面の大きな15インチのモデルもあります。
Surface Studio 2
CPU | 第7世代Core i7-7820HQ |
メモリー | 16 / 32GB |
ストレージ | 1 / 2 TB SSD |
グラフィックス | GeForce GTX 1060 / 1070 |
解像度 | 4500×3000ドット |
重量 | 最大9,560g |
液晶ディスプレイが可動する28インチのデスクトップPCです。解像度は4500×3000ドットで、ピクセル数は4Kのおよそ1.6倍に相当します。
液晶ディスプレイは無段階で角度を調整することができて、画面を寝かせることで、液晶付きタブレットのように使用できます。
付属のペンは4096段階の筆圧感知に対応しています。クリエイティブな作業を想定した、デザイナーやクリエイター向けのPCです。
「Surface Neo」新商品紹介
Surface Neoは次の新作モデルとなるWindows 10X搭載の2画面デバイスです。
当初Microsoftは2020年のホリデーシーズンに発売を予定していましたが、2021年以降に延期になっています。今分かっているスペックは以下の通りです。
Surface Neo
出典:https://taisy0.com/2020/07/28/123813.html
CPU | 第11世代Intel「Lakefield」 |
ディスプレイサイズ | 9インチ(2画面で13インチ相当) |
OS | Windows 10X |
重さ | 約655g |
画面タイプ | デュアルスクリーン |
9インチのディスプレイを2つ繋ぎ合わせて、半分に折りたたむことも、両方の画面を開いて使うこともできます。
今まで通りペン入力に対応していますし、キーボードを取り付けることもできます。
デュアルスクリーンとは、1つの機械で2つの画面を映せるというもので、2つの作業を1台のPCでできる、2画面同時進行できるスクリーンのことです。
ビジネスシーンでの生産性の向上が期待できます。また、プライベートでも「動画を見ながら他の作業をする」ということが可能になります。
2020年の夏に販売が予定されている「Surface Duo」は同じく折り畳み式の2画面ですが、こちらはスマートフォンサイズです。ディスプレイサイズは5.6インチ(2画面で8.3インチ相当)で、OSにAndroidを搭載しています
おわりに
ここまでMicrosoft Surfaceについてご紹介してきました。
大学生やビジネス用にしたいのならSurface ProかSurface Laptop、Surface Bookがおすすめです。
プライベート用や持ち運びを重視するならSurface Goで、これはお子さんの学習用としても適しています。
Surface Studioは本格的にクリエイティブな仕事ができるデスクトップです。デザイン・性能・用途ともに優れたSurfaceをぜひ検討してみてください。