最近ではマイクロソフト社の運営する「Outlook」というメールサービスを利用する人も増えています。
利便性が大きいため、ビジネスの場でも利用する人は増えています。
しかし、便利すぎることが原因で余計な機能に手間取ってしまうケースに悩んだことがある人も多いのではないでしょうか?
この記事では、Outlookを使っていたらpst.ファイルがOneDriveに自動同期されていたときの解決方法を詳しく説明します。
この記事はこんな人の役に立ちます
Outlookの保存先として使っていたら重くなってしまった
利用をしているうちにOneDriveの同期が遅くなってしまった
気づいたら無料で使える5GBに達してしまっていた
Outlookでメールが受信できず、途中で止まってしまっていた
OneDriveで同期途中のまま止まってしまっていた
POP3のメールアカウントを追加しようとしたら遅くなってうまくいかない
Outlookを使っていたらpst.ファイルがOneDriveに自動同期されていたときの解決方法!
Outlookを使っている人にとって、.pstファイルがOneDriveに自動同期されてしまうのを望まない場合もあるはずです。
このような状況になってしまった人は、Outlookで受信したメッセージを全てOneDriveに自動同期してしまっていることが原因の可能性があります。
それでは、今後のために「OneDriveに自動同期をさせない方法」を順番にご紹介します。
そもそもOneDriveってなに?クラウドにデータを保存できるサービス
OneDriveはマイクロソフト社が提供する「クラウドサービス」のことです。
パソコン上に保存したいデータがあるのに容量が足りず、いらないアプリを必死に探して消してから、必要なデータを自分のコンピューター上に保存した経験がある人は多いと思います。
クラウドサービスは、「データをインターネット上に保存することができる」サービスです。
クラウドを使うことによって、たとえ使っているコンピューターが壊れてしまってもインターネットに接続することで同じデータにアクセスすることができます。
また、複数のパソコンから同時にデータを扱うことができるため、ビジネスにも多く用いられています。
とても便利ではありますが莫大なデータ量をいつまでも無料で保存しておけるわけではありません。
たとえばOneDriveの場合には、5GBまでは自由に無料で利用できるなどの制限があります。
制限に達してしまった場合、保存ができずに思った通りの動作をしないなどのトラブルが発生するケースがあります。
「.pst」ファイルとは?Outlookのデータファイルのこと
解決方法をご紹介する前に、.pstファイルについて簡単に説明します。
Outlookの任意のアカウントからアーカイブやバックアップファイルを作成する場合、OneDrive内にOutlookデータファイルを作成することができます。
このデータファイルが.pst形式となっています。
ファイルが大きくなるについれて、OneDriveの同期に時間がかかるようになります。
「重要フォルダーの保護」として「ドキュメント」フォルダーを選択すると、デフォルトで「ドキュメント」フォルダーの中にあるOutlookデータソースファイルとして「.pst」の形式になり、OneDriveの管理下に入ります。
Outlookの保存先をOneDriveではなく自分のコンピュータ内に変更する
Windowsではサインインすると、自動的に同期が始まるように設定されています。
自動的にファイルを同期させたくない場合は、この設定をオフにする必要があります。
この設定をしておかないと、「OneDriveのストレージの容量が気づいたらいっぱいになっていた」ということが起こりやすいです。
OutlookがOneDriveに自動同期されてしまっていることにより、データ量が重くなり速度が遅くなったり、無料で使える5GBを超えてしまっている場合があります。
この場合、保存先をOneDriveではない他の場所に移動させる必要があります。
今回は、保存先をOneDriveではなく自分のパソコンへ移動させる方法をご紹介します。
この章では、.pstファイルがOneDriveへ自動的に同期される設定を解除(自動同期の設定をオフ)する方法を流れで解説します。
ステップは大きく分けて8つです。
ステップ1:同期が完了してから現在の保存先を確認する
OneDriveの同期が進行している場合、一度Outlookを閉じてから、OneDriveの同期が完了するのを待ちます。
完了したら、自分のパソコンに存在するOutlookフォルダーの中に「.pst」形式のファイルが入っていることを確認します。
【c:\Users\[username]\OneDrive\Documents\Outlook ファイル】の中に入っているはずです。
万が一.pstファイルが見つからない場合は、まずOutlookを起動してから以下の方法で.pstファイルを見つけてください。
- 移動したい.pstファイルが入っているアカウントを右クリック
- 「データファイルのプロパティ」をクリック
- 「全般」タブで「詳細」をクリック
ステップ2:Outlookを閉じて、データをコピー
一度Outlookを閉じて、自分のパソコン内に.pstファイルを保存する場所を作成します。
ステップ1で確認したファイルをコピーして、新しく作った保存場所にファイルをコピーしておきます。
コピーしたファイルの名前は変更しておきましょう。
全く違う名前にしても良いですが、できれば番号を振っておいて「同じファイルだけど違う場所にある」ことがわかりやすい状態にしておくことをおすすめします。
ステップ3:Outlookを起動する
Outlookを起動して、「メニュー」の中にある「ファイル」をクリックします。
開いた画面の左枠にある「情報」を選択します。すると、右側の大枠に「アカウント設定」が表示されるのでクリックします。
ステップ4:アカウントの設定をする
プルダウンメニューから「アカウント設定」をクリックします。
「メール」のタブから「名前」のメールアカウントを選択します。
「フォルダーの変更」に進みます。現在の保存先がOneDriveになっているはずなので、変更します。
ステップ5:保存先を自分のコンピューターにする
「新しい電子メール配信場所」画面の「新しいOutlookデータファイル」ボタンを押して、開いた画面から保存先を選択します。
ステップ6:コピーしたファイルの場所を確認する
コピーしたデータファイルの場所を確認して、「OK」をクリックします。
ここで一度、送受信を行います。正常に送信ができているようであれば、無事にファイルの移動ができているはずです。
ステップ7:データファイルをOneDriveから消去する
「データファイル」のタブをクリックします。
【C¥Users¥OneDrive¥~】のデータファイルを選択して「消去」を押します。
この時、「消去」を押しても電子メールデータは消去されないので安心してください。
Outlookアカウントと切り離すことができるだけで、後で再度追加することも可能です。
ステップ8:再起動する
1度閉じてから再起動してみてください。
自動同期の保存先変更の設定は以上です。
OneDriveに入っている.pstファイルの同期を解除する流れは簡単!
上記のように、OutlookとOneDriveの連携を切断し、自動同期を解除するは簡単です。
こうすることにより、今後もOneDriveの貴重な5GBぶんを無駄に利用することもなく活用していくことができます。
今後も、自分の扱っているデータが「自分のパソコン上」に保存されているのか、「クラウド上に保存されているのか」は意識しておくことを心がけておきましょう。
こうすることにより、「気づいたら容量がパンパンになっていて、大切なメールを受信できていなかった!」という事態を防ぐことができるはずです。
今後は、さらにクラウド化が進んでいくことが予想されます。
上手に使っていけば、とても便利なのがクラウドです。
たとえエラーが発生してしまっても、落ち着いて対応できるように心がけておきましょう。