あけましておめでとうございます!
今年もAyablogをよろしくお願いします。
新年1発目は「学園もの」「異世界の魔王」がキーワードのストーリー「魔王学院の不適合者」をご紹介します。
ジャンルで分けると「学園異次元物語」、主人公が学園の仲間とともに戦う物語です。
「学園異次元物語」と言えば以前から、有名どころだと僕のヒーローアカデミア・魔法少女まどか☆マギカ・化物語・灼眼のシャナなど、多くのアニメが人気を集めてきました。このようなアニメが好きな人なら、ハマってしまうこと間違いなしです。ちなみに私自身、魔性少女まどか☆・マギカが大好きです。
「魔王学院の不適合者」を観ようと思ったきっかけは、副業している友人がお勧めしてくれたから。友人は私が魔法少女まどか☆マギカの大ファンであることを知っています。それなら観るしかないですよね!
私自身も、学園異次元物語は好きでつい熱くなってしまうのですが、今回は「魔王が最強」な物語についてです。
ギャグ要素あり、スカッと要素あり、心が熱くなる要素ありで、時代に求められている要素がつまったアニメとなっております。
「魔王学院の不適合者」あらすじ
主人公は、2000年のときを越えて蘇った「暴虐の魔王アノス」。一言で言えば「最強の魔王」です。暴虐の魔王と呼ばれるのは、人間に狙われた魔族を守るためです。
さかのぼること2000年前、人や精霊、神々すらも滅ぼす力を持つアノスは、憎しみを断ち切りたいという思いから、自分の命を犠牲にすることで魔界、人間界、精霊界、神界の4種族に世界を切り分けました。
こうして平和な未来を願いながら、2000年後の世界に転生することにします。
人間の子供として転生したアノスは、自らの「成長の魔法」により、生後わずか1ヶ月で転生前の姿に戻ります。
そんな中、魔王であるアノスの血を引く後継者「魔皇(マオウ)」を育てる「デルゾゲード魔王学院」の入学式に現れるアノス。
そこでアノスが目にしたのは戦いを忘れ、平和に慣れたことにより弱くなった子孫たちと、目を疑うほど貧弱になり低次元な魔法術でした。
アノスは魔王学院に入学するも、異次元すぎて測定不能な魔力や、時とともに忘れ去られた古代の魔法を使うアノスは魔王の後継者として「不適合者」であると見なされます。さらに、アノスが暴虐の魔王である事実は書き換えられ、代わりに「偽りの魔王アヴォス・ディルヘヴィア」が暴虐の魔王であると伝えられていたのです。
人間のもとに生まれた者として差別も受けるようになりますが、最強の力を持ち合わせるアノスにはそのような不条理は関係ありません。
見所はなんと言っても「暴虐の魔王アノス」の最強感。どんな不条理でも、自らの力で破壊していきます。
それでは作中で重要なキャラクターたちと、それぞれの関係性についてもご紹介します。
アノスとミーシャ
ミーシャはプラチナブロンドの髪と、青い瞳をもつ14歳の美少女です。
アノス転生後の初めての友達で、デルゾゲード魔王学院入学時に知り合いました。
アノスと比較してはいけないですが、彼女も強い魔力の持ち主で、入学試験時には他の生徒と比べて圧倒的な魔力を見せつけています。物事の本質を見抜く「創造の魔眼」を持ち、氷系統の魔法が得意技です。
魔族を統率する統合魔法の名門、七魔皇老の「アイヴィス・ネクロン」の家系に連なる少女ですが、理由なく混血と同じように扱われ、「存在しない子」として扱われてきました。そんな中、ミーシャと普通に関わりを持ったアノスに心を開きました。普段はあまり話す方ではありませんが、アノスに対しては感情表現もみせています。
アノスの人間味ある部分を序盤から受け入れていた印象です。
ミーシャが初めて笑顔を見せた相手も、アノスです。
そんなミーシャは、自分と親しくしてくれるアノスに好意を寄せます。アノスとは一緒に学校にいく仲になり、アノスの母親に料理を教わったりと、少しずつ距離を縮めていきます。
一方で、一見無口なミーシャですが、圧倒的な強さを持つアノスに対しても恐怖心なくはっきりと物事を言う一面もあります。
「アノスが鬼畜外道」と、物怖じしないで言うシーンはなんとも呆気にとられますが、怖いものがない理由は下記のミーシャとサーシャの関係性でお伝えします。
ミーシャとサーシャ
サーシャはミーシャの双子の姉であり、アノスに戦いを挑むまでは優等生の班リーダーでした。サーシャは「破壊の魔眼」と呼ばれる力を持ち、全てのものを自壊させます。
ミーシャとサーシャは双子の姉妹でありながら、実際にはもともと1人の人格だった関係性を持っていました。
分離融合転生(ディノ・ジクセス)という、1つのものを2つに分ける魔法によって2人の人格に分けられていたのですが、15歳になったとき魔法が消え、元々の主人格であるサーシャが残り、副人格であるミーシャが消える運命が決まっていたのです。
ミーシャもその事実については周知し、その運命を静かに受け入れようとしていましたが、サーシャはそれに争いました。サーシャは主人格であるサーシャと副人格であるミーシャの位置を交換することでミーシャを残し自分が消えるための魔法を開発していたのです。そしてその魔法が成功するためには、ミーシャがサーシャを拒絶する必要があったからこそ、わざとミーシャに嫌われるための努力を重ねていたのです。そこまでしてミーシャを守りたい理由は、幼少期の頃。破壊の魔眼を制御しきれず周囲に距離を置かれていたサーシャのそばにずっと一緒にいてくれたミーシャに感謝し、愛を持っていたからです。
アノスは犠牲を出すまいと、全力を尽くして2人両方を救うために立ち向かいます。
アノスとレイ
「練魔の剣聖」と呼ばれる剣を使いこなすレイは、デルゾゲード魔王学院の転入生です。
練魔の剣聖と呼ばれるように、剣と呼ばれるものを全て従えて使うことができる能力を持ちます。転入早々剣の才能を見せたレイに、アノスも一目置きます。
レンは2000年前アノスの片腕だったシン・レグレアのような振る舞いや、その圧倒的な実力から、アノスはレンがシンの転生であると考え始めました。レンは自分がシンであるとは言わぬものの、「2000年前にアノスに会っている」とだけ伝えたのです。
しかし、実際にレンは人間界の勇者である「勇者カノン」の生まれ変わりであることがわかりました。
アノスとエレオノール
9話で登場する、勇者学院3回生のエレオノールビアンカ。
いかにも特別待遇の生徒のように、とても強そうに見える登場をします。
エレオノールの能力は、根源クローンを作り出せる「根源母体」です。
そんなエレオノールの親は、魔族との戦争を目的に勇者学校を作った人間界のジェルガです。
ジェルがは魔族に対する憎悪を後世に残すため根源を魔法化し、引き換えに自らの命を絶ちました。その根源は2つに分かれ、1つは聖域という魔法・もう一つは根源母体という魔法、つまりエレオノールです。
ジェルガの思惑は、エレオノールが人間に対する憎悪を持ち、勇者学校の先生になることでした。しかし、エレオノールには憎悪は生まれず、何度作り直されても結果は変わりませんでした。
こうしてエレオノールは魔法として使われることになりました。こうしてエレオノールの根源母胎で生まれた存在は1万人に登ります。
しかし、自分が作ったクローンの根源たちが魔族への憎悪を抱える生活をしているのをみて、辛いと感じていたエレオノールは、アノスに「自分の根源を滅ぼしてくれ」と頼みます。
そこでアノスは、エレオノールのこともエレオノールが作った根源クローンである勇者学院1位の生徒も、みんなを救うことを宣言します。
こうしてアノスはエレオノールを幸せにすべく、ジェルガの根源だけを消滅させるための戦略に出ます。
結果的にアノスはエレオノールを自らの魔法に生まれ変わらせるのです。
魔王アノスと勇者カノン
勇者カノンは2000年前、アノスが戦争を終わらせることを申し込んだ人間界の勇者です。
魔王アノスは勇者カノンに「2000年後に転生したときは友達として会おう」と言ってこの世を去るのです。
さらに、偽りの暴虐の魔王として知られていたアヴォス・ディルヘヴィアの正体はレイだったことがわかりました。
なぜレイは偽りの暴虐の魔王を演じていたのか。それは、人間と魔族の争いを止めるためでした。
魔王アノスは自らの死と引き換えに種族を4つの世界にわけ、1000年間の間見えない壁で別の種族との交流をなくすことで、憎悪をなくそうと考えていました。
しかし、勇者カノンの師匠である人間界のジェルガは、魔族との争いを続けるために勇者学校を設立します。その目的は、魔王アノスが2000年後に転生したタイミングで戦争を仕掛けることです。
その陰謀を察していた勇者カノンはジェルガの意図で殺害されます。
2000年後勇者カノンはレイとして転生し、人間の魔族に対する憎悪を消すために動く必要がありました。
だからこそ、魔族と人間の記憶からアノスの存在を忘れさせアヴォスの名で上書きすることにより、人間が魔族を攻めたときには自分が打たれ、平和を取り戻そうと考えていたのです。
魔王アノスと勇者カノンはともに、争いを終わりにしたいと考える者たちということですね。
あとかき
この作品の一番の魅力は、なんと言ってもアノスがかっこいい!残虐的な魔王らしい発想を持ち、圧倒的な力を見つける反面、実際には思いやりがあり心の優しい性格なのがわかります。そして、「殺したくらいで俺が死ぬと思ったか?」のキメ台詞も、さすがに強すぎ設定にもほどがあるだろ!という感覚とともにクセになっていくんですね。
しかし、それだけならただのヒーローが強い物語になってしまいますよね。心を打たれるのは、アノスが戦う理由が「不条理に打ち勝ち、人のために力を使う」からです。
圧倒的な強さを見せるのに世の中から認められない不条理さ、そしてその力を「自分のために力を使わない」アノスの、目的のためなら方法を選ばない姿勢と実力が、見ていてスカッとすることまちがいないです。
そして、それぞれのキャラクターが抱えているバックグラウンドが、こちらの気持ちをアツくします。
2期を密かに期待してしまう、そんな作品だったので皆さんも是非。